【概要】
14MHzは
グローバルを志すハムにとってアマチュア無線の最も中心的なバンドと言って良いと思います。たとえばCWなどはグローバルに見るとバンド内上から下までぎっしりです。一方で国内は残念ながら活発に交信されているとはいえないと思います。
サイクルボトムに近い現在のコンディションでは斜め伝搬としても東京から14MHzで交信できるのは国外となります。また
バンドが2アマバンドであることも手伝い、参加者は限られます。この両方から、黄金バンドでありながら国内的には交信相手を見つけるのが実体的には困難なバンドと言えます。
FT8によるバンド活性化はこのバンドでは非常に顕著と感じます。実にたくさんの局が見えます。
ただ、惜しむらくは、
つながりません!理由は何なのかと思うのですが、一つは同じJA局の中で当局の設備が貧弱でとりあえげもらえない可能性、二つ目には、海外局にとってJA局が珍しく見えないことで取り上げてもらえない・応答してもらえない可能性、三つ目はこちらには見えてはいるが先方では見えない可能性。おそらく三つ目が正解ではないかと疑っています。


【装備】
14MHzまで上がってくると、次第に小規模な装備でも通信の質が上がるように思います。当局のように
モービルホイップのみの対応でも、当局の地上高も手伝い通信の伝搬効率が上がってくるように思います。
14MHzは装備、というよりは二アマを取らなければならないところが難易度が高いと思います。二アマの取得記は別途アマチュア無線情報のページに上げておきましたので、参考にしていただければと思いますが、さすがに勉強しないと合格しないように思います。わたしは、あくまでも個人的ですが、
14メガは二アマに限る必要はないのでは、と思っています。今の無線人口であれば、開放することのメリットのほうが多いのではないでしょうか。

【伝播状況】
7メガよりさらに遠くに伝播するようになります。次第に方向性が強くなるように思いますが、それでも広くまんべんなく到達するような感じを持っています。
伝搬は大出力出ないと届きにくい感覚が次第に薄れ、条件が良ければ届く感じとなります。SSBもつながるときは、ある程度安定した状態が期待できます。

【使われ方】
基本的にこのバンドは、海外向けとなると思います。コンディションが良くならないと国内つながらないことと、海外では非常に活発にこのバンドが使われていることから、つながるコンディションであれば、このバンドがいろんな意味でポイントになると思います。
CWは言うに及ばず、
RTTYも盛んで、バンド幅も十分あり、つながってくれさえすれば国際的にとても楽しめるだろうと思います。FT8ではCQ出す場所がないほど日本にいてもバンド内がぎっしりしています。ちなみにFT8は国内が共通の周波数を使いますが、あまり国内・国内は流行っていないかもしれません(呼んでも応答がないケースあり)。DXバンドですから仕方ないのかもしれません。できれば3.5や7にならって国内専用のFT8周波数をJARLあたりが決めてくれるといいなと思っています。

【JH1DOMの取り組み】
バンドの特徴から考え、JH1DOMは出るときは最初からDXを意識しています。一方で国内からの応答を期待しています。
サイクル25が活性化することが近く想定される中、このバンドにどう取り組んでいくか、当局としても再考すべき時期かと感じます。

この周波数がDXへのメインバンドであることから、少し、DXに関してコメントをさせてもらいます。
国内ハムのDXへの取り組みですが、私はもっとCQを出したらどうかなと思っています。
確かに今の時代はいろんな情報が事前にわかるようになり、伝播もVOACAPなどを利用すればある程度想像がつきますが、本当にそれだけかどうかは電波を出してみないとわからないと思います。世界のいろんなところにはそういった挑戦を待っている愉快なハム仲間がたくさんいる、というのが私の感想です。
交信できて初めて無線の醍醐味は味わえるのだろうと、そんな風に思っています。
あくまでも個人的な感想ですので、間違っているかもしれません。その際はご容赦ください。


(最終更新 2021年2月7日)








JH1DOMの実感 ・・・ バンドごとの特徴 14MHz

HOMEへ戻る

アマチュア無線情報のページへ戻る