【交信局数】
2022年の交信局数は1,157局となりました。

当局の目標は通常交信で1000局、コンテストで1000局、年間2000局としています。それと比べると2022年は6割弱の交信数で終わりました。
2022年一年間を振り返ると5月は交信数がゼロとなるなど、春先から夏前にかけて大きな落ち込みがありました。落ち込みの原因はまず当局の居住する集合住宅が大規模修繕となり、2月から5月にかけてアンテナがあげられなかったことがあげられます。さすがにこればかりは仕方がありませんでした。部屋の中のモービルホイップからVUあたりで挑戦しましたが、さすがに戸外にあるアンテナとの差は非常に大きかったと思います。そのほか、今年はゴルフに多くの時間を割いたことも無線に使う時間が少なかった理由でもありました。加えて仕事のプレッシャーも少し無線に向かう気持ちをそいだかなと思うところもあります。特にフォーンは地声でお話させていただくこともあり、CQを出すことを無線スタイルとする当局にとって、無線に集中できる環境が少し年前半は整いにくかったかなと思います。
ただ、年後半は大規模修繕も終わり、改めてアンテナも上げ直し、また、仕事のほうも一区切りついたことで、無線への集中力が戻ってきたこともあって、ぐっと交信数は上昇しました。月間150局前後であればまずは十分満足です。

2022年はご存知の通りサイクル25が本格的に活発化し、太陽活動は無線には非常にポジティブでした。
黒点数は普通に三桁に乗るようになり、毎日毎日ゼロ交信だった数年前のことがうそのようです。FT8が広く無線交信に使われるようになり、遠距離交信の支障は低くなっているところへ無線環境の良化も重なり、交信内容は充実したものになったと思います。当局は、基本的に国内交信を中心とするとしていますが、FT8では内外入り乱れて交信されることが普通で、JA局に対する変な偏見も感じることも少なくなり、国内とDXとの境目は劇的に下がったように思います。当局の場合100枚くらいQSLがたまるとまとめてBUROへ送りますが、時として海外のほうが多いことがありました。海外がぐっと近く感じられた一年でした。

当局は2011年12月に開局し、最初の交信は2012年のNYPでした。2022年は開局実質10周年となりました。
開局当時、たくさんのOMから異口同音に「無線は細く長くだよ」と教えていただきましたが、10年、凸凹ありましたが、無線はコンスタントに続けることができました
ハムログが更新時にヒットしますが、最初のQSOから10年越しでお話させていただいている局が多数あります。FT8では感謝をお伝えすることはできませんが、趣味を同じくする者の連帯感を感じています。無線が、すそ野を拡大してさらに発展していくことを願って、「CQ、CQ、CQ」と声を出しています。聞こえていましたら、ぜひ、お声がけをお願いします。


【バンド別・モード別】

2022年は当局がでられる全バンドで交信が成立しました。やはりコンディションが良くなり、FT8でどんどん海外とつながっていくので成果が出ているところですね。
2022年のモード別の交信数はやはりFT8
となりました。全体の60%はFT8でした。
FT8はなんといっても交信が手軽で、しかも遠くとつながります。参加者も非常に多く、もはやFT8を省いてアマチュア無線を語ることはできなくなりました。
交信が成立してFT8のログがハムログに取り込まれる時に、過去の更新履歴が表示されるのですが、それを見ていると、過去来例えばCWで何度も交信させていただいている方とFT8で当たることが多数あります。新しくFT8でアマチュア無線を始められた方だけでなく、古くからCW中心に交信されていた方も多くの方が新モードに積極的に挑戦されていることがよくわかります。あらためてFT8はアマチュア無線にとってはまさに画期であったと思います。
そんな中、CWも頑張りました。23%です
コンテスト参加もありましたが、出られるすべてのバンドで交信が成立しているのは自分をほめてあげたいところです。FT8に押されてCW参加者は大幅に減ったと思いますが、思いのほか新たに参加される方も少なからずいらっしゃる印象受けます。CWができてこそアマチュア無線家、と私などが語るのは時代遅れとお笑いいただければと思います。でもCWの魅力、伝えていきたいと思います。私にできることはCQを出すことですが、一局でも多くの方と交信できればいいなと思います。なお、CWの交信ですが、大幅に599BKが増えたように感じます。前回サイクルピークの頃は割と普通にTEMPとWXくらいは交換していましたが、今はハンドルネームを名乗ることもお互い少ないというかはばかられる感じです。時代の流れとは思いますがもうちょっと余裕があるとなおいいかなと思っています。
フォーンはできるだけ出るように頑張ってますが、全部足しても全体の15%にとどまりました。局数で言ってのべ180局弱です。
それでも仕事と家族以外の180人近くの方とお話しできたのは財産だと思っています。無線を通じて広がった私の世界。フォーンとCW/FT8では広がり方が違うと思います。毎週1時間は時間があればVUを中心にフォーンでのQRVを続けているところですが、楽しいですし、できるだけ続けたいと思うところです。当局のCQが聞こえていましたら是非よろしく!です。

【交信距離】
交信距離は一年を通じて167万キロです。
FT8を開始してからの更新距離の伸びは驚くべきものがあります。FT8以前では全く期待できなかったと思います。地球の裏側とつながることすら、まれとまでは言えない頻度になりました。
交信開始以来の交信総距離は980万キロです。当局の生涯目標は金星に到達すること(最接近時で42百万㌔)を掲げていますが、開局10年で1/4くらいまで来ました。夢でもないかと思えてきました。

平均的な更新距離は年を通じて1532キロです。
海外とのFT8交信が国内交信と同じ程度に発生しているためぐんぐん伸びています。一番長いのは28メガですが、14から上のハイバンドHFは平均で3000㌔、東京からマニラくらいまでの距離になります。

20221年の太陽黒点活動は活発でした。サイクル25にしっかりとはいり、サイクルピークを思わせます。もっとも、遠距離交信は中心がFT8に移った関係で、いまのところ前回サイクル24で経験した海外とのCW交信は年を通じて12局にとどまりました。遠いところではスウェーデン、イスラエル、ドイツ、タイといったところとできました。米国東海岸や南米、アフリカ、イギリス当たりとつながらないかなと思います。タイミングを計りつつ23年は頑張ってみたいところです。




















交信サマリ  2022年









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